運営元:弁護士法人早河弘毅法律事務所(愛知県弁護士会所属)


トレントで発信者情報開示請求が届いたらまずやるべきこと

1

情報収集を始める

「トレントまとめ」が使いやすいです。

 一番つらい時期ではありますが、意見照会書とにらめっこしていても仕方がありません。

 トレントに関しては、現在、情報があふれていてかえって整理しづらい状況にすらなってきています。当職は、トレント事件に関する知見を「トレントまとめ」というサイトにまとめていますので、こちらをご利用ください(本サイト上にも、掲示板での議論の基礎として、一定の知識は書いていく予定です。)

 なお、お忙しい方や、精神的に負担が大きい方は、自力で調べるのは大変でしょう。その場合は、ステップ3の弁護士相談を先行させて良いと思います(予約はとれるのが数日後になることもありますので、その意味でも、弁護士相談予約を先行させて、その間に調べる方法もあります。)。



2

手元の意見照会書と見比べる

ある程度調べると、少しずつ読めてくると思います。

 トレントを利用したことにより、違法アップロードをしたことになっているので、そのことの責任を問われているということが分かってくると思います。

 刑事上及び民事上の責任を問われうることになりますが、落ち着いて対応すれば問題ありません。過度に不安を煽る情報には気を付けてください。

 ほとんどの方は、「トレントは使用したことがあるが、作品には覚えがない」という状態であると思います。まずは、2週間以内に回答書を書く必要があります。

3

弁護士の法律相談を利用する

時間が許す限り複数社相談することをお勧めします。

 まず、弁護士の中には無料相談で対応している先生と、有料相談で対応している先生がお見えになります(当職は、無料相談対応です。)。

 無料相談対応と有料相談対応の場合とで、相談のクオリティそのものが違うわけではありません。完全にその先生の経営判断です。ホームページを見て、感触のよさそうな先生を予約するとよいでしょう。

 このとき、できれば、複数の先生にご相談に行かれることを強くお勧めします。

 なぜなら、弁護士によって、考え方も方針も異なるからです。

 もっとも、当職のみにご相談の場合でも、十分な情報を提供できるようには努力させていただきます(1時間以上無料で対応を行っております。)。

 受任を強要することはしておりませんので、相談をするデメリットはありません。

 キャンセル料も、今のところはキャンセル自体が少ないためいただいておりません(今後、悪質なケースがあれば、設けることは検討しております。)

4

今後の方針を決める

メリットとデメリットを比較しましょう

 弁護士に依頼をすると弁護士費用が発生するデメリットがあります。これは、経済的な負担です。とくに金銭的に困窮している場合は、依頼は容易ではないでしょう。なお、弁護士費用の支払いが分割で契約したとしても、契約をした時点で、全額を支払う義務が発生します。その意味で、弁護士費用の捻出が難し場合はとくに、慎重に検討してから契約する必要があります。

 他方で、弁護士に依頼をすることで、この件の対応を任せることができます。いわば、丸投げにして、日常に戻ることが可能です。

 ここまでのステップを踏んできた方であれば、「ログの保存期間」「意見照会書発送のタイムラグ」といった考え方は理解できていると思います。すぐに示談をすることは、問題解決にはなりません。長期戦を覚悟する必要があります。

 弊所では、7年間の契約期間で盤石なサポートを行っております。その間、弊所が新規意見照会書・新規連絡文の件いずれも対応を行います。多くの問い合わせを受け、掲示板で知識を集積させている成果でもって、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。